三大営業力 その1「戦略的アイスブレイク」_image

三大営業力 その1「戦略的アイスブレイク」

即戦力思考

早いもので、この「営業レシピ」をはじめて、もうじき1年が経とうとしています。

1年の締めくくりは、営業パーソンにとって最も重要な能力を「三大営業力」と題してお届けしたいと思います。これまでの「営業レシピ」でお伝えさせて頂いたことと重複する部分もありますが、極論この3つの能力が身に付けば必ず売れます。ご自身の普段の営業力を振り返りながらお読みください。




従前と比較し「営業のプロセス重要度」が変化しています。

現代において重要なプロセスは「関係構築」と「ヒアリング」と言っても過言ではないと思います。

関係構築プロセスが重要になってきた背景は、インターネットによってお客様側で製品情報や他社の成功事例等が簡単に入手できるようになったこと、次に自社の扱う製品やサービスで同業他社との差別化が難しくなっていることが挙げられます。その他、企業ごとの課題がマチマチであったり、問題意識はあるものの明確な課題に気づけていないことも関係構築が重要になってきた理由だと思います。

 

関係構築において重要な考え方は「理解してから理解される」という順番と、傾聴による「共感的理解」と「無条件の肯定的関心」です。

ではそれを実際の商談でどう表現するのか?

それを「戦略的アイスブレイク」と呼んでいます。

戦略的アイスブレイクとは本題に入る前の雑談ですが、「戦略的」なのです。

具体的には訪問前、事前に調べてきた内容とそこから派生する流れを「質問」とういう形で表現し、お客様の「回答」に対して更に関心を示し、共感を高めることです。

 

例えば以下のような質問の構成です。

「HPに社員数は50人とありましたが、どこの部署の方が多いのですか?」

「なぜその部署の方が多いのですか?」

「全社的に今後も人を増やしていく予定ですか?」

「私どもではそうなのですが、離職や採用含め、人手不足感を感じたりされていますか?」

「何か対策は打たれているのですか?」

「対策されている企業様の事例等があれば、関心はありますか?」

「逆に今一番関心が高いことってどんなことになりますか?」

「今年度全社で一番力を入れていることって何ですか?」

 

このように訪問前に事前に調べてきた内容から切り出し、大きな課題(画一的な社会課題)でお客様のおおまかな状態を知り、最後はお客様の個別の関心ごとを確認するとういプロセスです。1つ1つの質問に対しての回答にうなずき・相槌等で関心と共感を高めることも必須事項です。


「営業レシピ」は毎週月曜日に配信しております。皆さんの「成長への気づき」や「営業っておもしろい」に繋がればという思いで書き続けていきます。もしよろしければメルマガ登録してみてください。今後共よろしくお願いします。 

著者プロフィール

logo

平井 徹

セールスアドバイザー
平井 徹事務所 代表
アン・コンサルティング株式会社 社外取締役
営業の「きつい」を「おもしろい」に

昭和46年生まれ51歳。大阪府摂津市で育つ。6年前に上京、現在横浜市在住。仕事の経歴は平成7年4月株式会社大塚商会入社、飛び込みメインのエリア営業配属。新人賞1位から10年連続で優秀セールス賞受賞。最年少営業マネジャーとなり、その後17年間営業管理職(大阪北支店12年、渋谷支店4年、千代田支店1年)に従事。2021年8月、平井徹事務所開業。兼業にてアン・コンサルティング株式会社の社外取締役就任。2022年7月、BtoB企業の営業支援を本格的に開始。現在顧問先複数社と契約し、社長・営業マネジャーと二人三脚で営業部門の強化に奔走。

メールマガジンに登録

毎週1回メールで営業レシピをお届けします