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経験からの"振り返り"の重要性

即戦力思考

今週の営業レシピは「経験からの"振り返り"の重要性」です。


松尾睦氏の著作 『職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門』を読みました。

一番伝えたいことは 「人が成長するには、現場(商談)での体験・経験からの振り返りが最も重要である」 ということです。


以前もお伝えした「70:20:10」の法則の復習からいたしましょう。

この比率は、人の成長を決める要素の比率です。

成人における学びの70%は「自分の仕事経験から」、20%は「他者の観察やアドバイスから」

残り10%は「本を読んだり、研修を受けたりすることから」です。

研修を仕事にしている私にとっては、残念なデーターですが、研修が研修で終わっている人がいるのも

私の力不足も含め、事実です。


成長の70%を占める 「日々の自分の仕事経験から」 何をどう学ぶかが重要です。

「経験」から「学ぶ」ために最も効果があるのは、自分の仕事を「毎日振り返る」ことです。

もっと言うと、1日1日成長を求め、成長のポイントに気づくことです。

私は大谷翔平で有名になった 「原田メソッド」 の振り返りの仕方を毎日行っております。

努力しないと成長はありませんが、努力するポイント(努力の仕方)を間違えたら成長しにくいものです。

「振り返り」も同様です。振り返る内容を間違えたら、成長は加速しません。


以下私が毎日行っている振り返りの内容です。みなさんにご紹介いたします。

1 今日の良かったこと、気づいたこと

2 今日をもう一度やり直せるなら

3 明日の一番重要な仕事

4 明日の重要な仕事を成功するために


上記4つの項目を毎日言語化(記載)しています。

1は自己肯定感・自己有能感をあげるためです。自信は小さな成功体験からだけではなく、自己肯定感と自己有能感からも育てることができるからです。そもそも自己肯定感・自己有能感が低ければ、学びは限定されてしまいます。


2は前日、一番重要な仕事を成功するために準備したことが、正解であったのか、失敗した場合は、どんな準備やイメージや仮説を立てていたら、成功に導けたのかを「教訓化」しています。


3は努力するポイントを間違えない為に、あえて明日の重要な仕事を特定しています。


そして、4明日の一番重要な仕事を成功させる為に 「最低最悪の状況を想定し、最高の準備」を考えています。ここが一番重要なポイントです。最低最悪の状況を想定できれば、準備することがものすごく増えます。自分が一番重要な仕事と決めた事を成功させることが、努力するポイントを間違えないということです。努力するポイントを間違えなければ、誰でも必ず成長できます。

お互い、「共に成長、共に挑戦、そして共に楽しむ!」の為に、努力していきましょう。


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著者プロフィール

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平井 徹

セールスアドバイザー
平井 徹事務所 代表
アン・コンサルティング株式会社 社外取締役
営業の「きつい」を「おもしろい」に

昭和46年生まれ51歳。大阪府摂津市で育つ。6年前に上京、現在横浜市在住。仕事の経歴は平成7年4月株式会社大塚商会入社、飛び込みメインのエリア営業配属。新人賞1位から10年連続で優秀セールス賞受賞。最年少営業マネジャーとなり、その後17年間営業管理職(大阪北支店12年、渋谷支店4年、千代田支店1年)に従事。2021年8月、平井徹事務所開業。兼業にてアン・コンサルティング株式会社の社外取締役就任。2022年7月、BtoB企業の営業支援を本格的に開始。現在顧問先複数社と契約し、社長・営業マネジャーと二人三脚で営業部門の強化に奔走。

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