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3番目のやる気をつかう

即戦力思考

今週の営業レシピは 「3番目のやる気をつかう」 です。

 

星渉氏の著作 「神モチベーション」 を読みました。

想像してみて下さい。「やる気を自由自在にコントールできたら、どうでしょうか?」

例えば

・仕事に前向きに取り組むことができ、周囲から称賛され、結果も出せる。

・資格試験などの勉強にも驚くほど集中できる。

・やらなきゃいけないことが一瞬で片付く。

・ダイエットもなんなく達成。

などなど「やる気」さえ、あの憎き「やる気」さえ、いつでも思うようにコントロールできたら、私たちの毎日は「楽しいもの」になることは間違いありません。

 

まず3種類のやる気を説明します。

1番目のやる気は「ハイモチベーション」です。

「よっしゃー!、今日から頑張るぞ!!」という気合的なやる気です。

個人的には、決して悪いやる気の出し方だとは思いませんが、「上がったものは、落ちる」という原理原則によって、長続きしないということがあります。

 

2番目のやる気は「アクションモチベーション」です。

「やる気があるから、動けるのではない。動くから、やる気が出るんだ」という考え方のやる気です。たしかに科学的にも正しいとされている、やる気の出し方であり、私も実践しているやる気の出し方の1つですが、そもそも動き出すためのやる気が欲しい人も多いかと思います。

 

そんな方には特に3番目のやる気である「ギャップモチベーション」をおすすめします。

ハイパフォーマーな方は必ずこの3番目のやる気をつかっています。

「ギャップモチベーション」を一言で言うと、「ギャプを埋めたい気持ち」です。私たちの行動に多くの指示を出す「脳」はギャップを感じると、自動的にそれを埋めようとするようです。やる気を出すとか出さないとかではなく、ただギャップを埋めたいから行動するということのようです。

たとえば、10時にお客様との打ち合わせの約束があったとしましょう。会社から打ち合わせのお客様の場所まで徒歩15分です。しかし今の時刻は9時50分です。こんな状態になったらどうするでしょう?10時に間に合っている、という理想の状態と、このままでは遅刻してしまう、という現状の「ギャップを埋める」ための行動を急いですると思います。

この時に「急げ!とやる気を使ったのでしょうか?」、やる気がある、なしに関係なく「このままだと遅刻する!やばい!!」と、素早く行動するのではないでしょうか?

遅れてしまいそうになっている「現実」と、時間通りに間に合うという「理想」とのギャプを埋めるために、タクシーに乗ったり、走ったりの行動を「自動的に」するのではないでしょうか?これが「ギャップモチべーション」の基本的考え方です。

そこで我々営業パーソンはこの「ギャップモチベーション」をどう使うかですよね。

まずは「理想」の自分を明確にするため、営業パーソンとしての自分の理想の姿(目標)を言葉にすることです(紙に書くことです)。そしてなぜ、その理想の姿になりたいのかの理由(目的)も言葉にすることです。理想の姿(目標)だけでなく。なぜそうなりたいのかの理由(目的)を言葉にすることで「そうなりたい!」という感情が伴ってきます。

「強い感情と一緒に想像した理想の姿」は脳の「未来記憶」として保存され、ギャップベーションが生まれるようです。

 

さあ、自分の理想の姿や目標を言葉にし、なぜそうなりたいのかの理由も言葉にして、その言葉を毎日毎日見て、イメージの解像度をあげていきましょう。そうすれば「脳」のギャップモチバーションは働いてくれます。私も実践している「3番目のやる気」でした。


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著者プロフィール

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平井 徹

セールスアドバイザー
平井 徹事務所 代表
アン・コンサルティング株式会社 社外取締役
営業の「きつい」を「おもしろい」に

昭和46年生まれ51歳。大阪府摂津市で育つ。6年前に上京、現在横浜市在住。仕事の経歴は平成7年4月株式会社大塚商会入社、飛び込みメインのエリア営業配属。新人賞1位から10年連続で優秀セールス賞受賞。最年少営業マネジャーとなり、その後17年間営業管理職(大阪北支店12年、渋谷支店4年、千代田支店1年)に従事。2021年8月、平井徹事務所開業。兼業にてアン・コンサルティング株式会社の社外取締役就任。2022年7月、BtoB企業の営業支援を本格的に開始。現在顧問先複数社と契約し、社長・営業マネジャーと二人三脚で営業部門の強化に奔走。

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