今週の営業レシピ 「成長が早い人にみられる思考パターン」 です。
藤田耕司氏 著作 「リーダーのための経理心理学」 を読みました。
本書は経営やビジネスで成果を上げるうえで、知っていたほうがよい「人の心の性質」について書かれた本でした。私も知らなかったこと、気づけていなかったこと等もあり、大変勉強になりました。
その中で「成長が早い人にみられる思考パターン」について書かれた部分をご紹介したいと思います。
成長が早い人は、一つの経験に(現場での具体的経験)に対して、なぜうまくいったのか、なぜうまくいかなかったのかについての原因分析を行い(省察的観察)、その分析結果から仮説を立て、検証し、自らの中で、持論化する(持論化)とともに、その持論を応用して新たな試みを行おうとします(実践的試み)。その一連の作業は、ノートにまとめたり、パソコンでファイルを作ったりする場合もあれば、頭の中でなんとなくやっている場合もあります。
一方成長が遅い人は、何かを経験しても、なぜうまくいったのか、なぜうまくいかなかったのかの原因分析をせず、何かを持論化することもないため、同じことをやっても、成功を再現できなかったり、同じ失敗を繰り返したりします。
新人が後輩をもつとグッと成長することがあります。後輩を持つと仕事のやり方を教えなければならないため、自分の中でうまく仕事をやるためにはどうすればいいかということを持論化し、それを言葉で伝えようとします。
つまり、持論化が強制的に行われることになるため、本人の成長が促進されます。
新人に教えることで、成長する若手営業をたくさんみてきました。自分の仕事を振り返り、持論化(教訓化)することだが大事だと改めて考えさせられました。
その他、成長が早い人は、上司・先輩の同行での観察眼が素晴らしいと思います。上司・先輩の行動や話す内容、それに反応するお客様を見て、自分に取り入れるべきことを見極めていたりします。
私も新人の時、「自分でいいなあ」と思った上司・先輩の具体的なトークや話す順番等を真似していたことを思い出しました。
皆さんも自分の商談を振り返り、なぜうまくいったのか、なぜうまくいかなかったのかを考え、そこから教訓的内容を持論化し、それを同僚に話したりして、成長を加速してくださいね。
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昭和46年生まれ51歳。大阪府摂津市で育つ。6年前に上京、現在横浜市在住。仕事の経歴は平成7年4月株式会社大塚商会入社、飛び込みメインのエリア営業配属。新人賞1位から10年連続で優秀セールス賞受賞。最年少営業マネジャーとなり、その後17年間営業管理職(大阪北支店12年、渋谷支店4年、千代田支店1年)に従事。2021年8月、平井徹事務所開業。兼業にてアン・コンサルティング株式会社の社外取締役就任。2022年7月、BtoB企業の営業支援を本格的に開始。現在顧問先複数社と契約し、社長・営業マネジャーと二人三脚で営業部門の強化に奔走。
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