今週の営業レシピは、「1日の終わりはポジティブを敢えて見つける」です。
田口耕二氏の著作「高校野球メンタルトレーニング」を読みました。
一昔前のスポーツの世界では、身体能力の差をカバーできず、日本人がどうしても活躍できない競技が多くありました。しかし現在はどうでしょうか?陸上競技、ラグビー、バスケットボール等、これまで日本人が苦手な競技でも世界に引けを取らないレベルになってきたと思います。それには2つの理由があると言われています。
1つは海外の効率的な(データを駆使した)トレーニング法を取り入れたこと。もう1つはメンタルトレーニングを取り入れたことです。
一方ビジネスの世界では1989年、世界での時価総額ランキンング企業ベスト10に7社も日本企業が入っていましたが、現在ではトヨタ自動車の39位が日本企業のトップ順位です。デジタル革命に乗り遅れたことが主要因ですが、日本企業でメンタルトレーニングを取り入れている企業が少ないことも、その一因ではないかと思っています。
本書ではメンタルトレーニングを取り入れた無名高校野球チームが甲子園出場等、目覚ましい活躍した事例が豊富に書かれておりました。
営業の世界でもメンタルトレーニングを取り入れることでパフォーマンスは変わりますので、皆さんにご紹介したいと思います。
メンタルトレーニングは8つのスキルで構成されています。
①目標設定
②リラクゼーションとサイキングアップ
③イメージ
④集中力
⑤プラス思考
⑥セルフトーク
⑦本番に対する心理的準備
⑧コミュニケーション
前置きが随分長くなりました。
本日は⑥セルフトークについてお話したいと思います。
人は1日セルフトークを何回しているかご存知ですか?
ネットには2万回~3万回、5万回~6万回等
何万回の単位でセルフトークをしていると書かれています。
もし仮に、1日何毎万回も無意識にネガティブトークをしていると思うとゾッとします。
しかし人間は、心理学的(ゲシュタルトの欠けた円が有名)にも、失敗したことや怒られたこと等
「欠けた部分」に意識が向きます。
仮に朝から良いことが続いても、最後に失敗すれば、ポジティブなことを打ち消すぐらい
ネガティブなことを引きづってしまいます。
ですから1日の終わりは一旦その日にあった良いことを思い出し、ポジティブに終わる必要性があるのです。
良いこととは、今日上手くいったこと、褒められたこと、感謝されたこと、成長できたこと、頑張ったこと等です。
些細な事でもポジティブな側面を自画自賛するのです。
そのことで1日何万回もするセルフトークが変わってくると思いませんか。
こんな単純なことでもメンタルトレーニングとなり、パフォーマンスは変わってきます。
なぜなら「パフォーマンス = 何を × どんな気持ちで」だからです。
スポーツの世界ではメンタルトレーニングの効果は実証されています。
ビジネスの世界・営業の世界でもメンタルトレーニングでパフォーマンスは変わります。
1日の終わりは、「今日良かったことを敢えて見つけ」ポジティブを感じて終わりましょう。
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昭和46年生まれ51歳。大阪府摂津市で育つ。6年前に上京、現在横浜市在住。仕事の経歴は平成7年4月株式会社大塚商会入社、飛び込みメインのエリア営業配属。新人賞1位から10年連続で優秀セールス賞受賞。最年少営業マネジャーとなり、その後17年間営業管理職(大阪北支店12年、渋谷支店4年、千代田支店1年)に従事。2021年8月、平井徹事務所開業。兼業にてアン・コンサルティング株式会社の社外取締役就任。2022年7月、BtoB企業の営業支援を本格的に開始。現在顧問先複数社と契約し、社長・営業マネジャーと二人三脚で営業部門の強化に奔走。
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