今週の営業レシピは「コミットメントと一貫性」です。
コミットメントと一貫性とは、自分の言葉、信念、考え方、行為を一貫なものにしたい、あるいは、他者からそう見られたいという心理的な欲求のことです。これらは人間の行動を動機づける力の1つとされています。私の解釈ですが、人は幼いころから「嘘はつくな、約束を守る」等の教育を受けているため自分が下した決断や言ったことを正当化しながら行動をとるようになるのではないかと考えています。
自分自身のことを振り返ってもそうですよね。自分がお客様とした約束、友達とした約束等は必ず守ろうとしますよね。
この「コミットメントと一貫性」の心理をどのように商談に盛り込んでいくかは、もうお分かりですよね!
一言で言いいますと「お客様のYESを引き出す」ことです。以前の営業レシピ「YESで商談をコントロールする」はまさにこの心理の活用です。
「椅子に掛けさせていただいていいですか」
「冒頭2、3質問させてもらってもいいですか」
「お聞きしづらいことを1つだけ伺ってもいいですか」
「提案させてもらってもいいですか」
「もし仮にこの条件に出来れば、前に進めてもらっていいですか」等々
これらのしたいことを「○○していいですか」と相手にボールを渡し、相手のコミットメントをもらい、一貫性の原理を働かせることです。例えば提案の返事の期限(エンドを切るとき)を伝える時なんかどうでしょう?
「今回の価格はメーカー決算の3月限定の価格なのでお返事は25日まででお願いします」
と言い切って終わってる人はいませんか?
この心理を使って改善すると・・・
「今回の価格はメーカー決算の3月限定の価格なのでお返事は25日までとなっておりますが、大丈夫でしょうか?」
この「大丈夫でしょうか?可能でしょうか?」と相手にボールを渡すことが重要です。
今週は「お客様のYES」がいくつ商談中にもらえるか意識して営業してみましょう。
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昭和46年生まれ51歳。大阪府摂津市で育つ。6年前に上京、現在横浜市在住。仕事の経歴は平成7年4月株式会社大塚商会入社、飛び込みメインのエリア営業配属。新人賞1位から10年連続で優秀セールス賞受賞。最年少営業マネジャーとなり、その後17年間営業管理職(大阪北支店12年、渋谷支店4年、千代田支店1年)に従事。2021年8月、平井徹事務所開業。兼業にてアン・コンサルティング株式会社の社外取締役就任。2022年7月、BtoB企業の営業支援を本格的に開始。現在顧問先複数社と契約し、社長・営業マネジャーと二人三脚で営業部門の強化に奔走。
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